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 ノルウェー北辺

のコースは、ヘルシンキからフィンエアー国内線でラップランドの玄関・ロバニエミへ飛び、そこからレンタカーで欧州最北端まで北上するコース。皆きれいで分かり易い英語を話すので、片言の英語ができれば初心者でも行けるコースであり、町ごとにツーリスト・インフォメーションもあるので、宿も予約無しで行って紹介してもらえば問題ないでしょう。辺境なので車の交通量も少なく、初心者のドライブでも全く安全です。このコースは、始めはラップランド原生林のグリーンとコバルトブルーの湖が点在するフィンランドらしい風景の中を行くドライブですが、国境を越えてノルウエーに入ると、山々のマウンテンブルーと点在する雪のホワイト、更にフィヨルドの深いグリーンが重なり素晴らしい風景がずっと続きます。途中カリガスニエミからノルウエーのカラショクへ国境を抜けるが、出国・入国手続は一切不要でそのまま国境の橋を越えて行けます。
フィヨルドを約400km北上すると、最北端の島・マーゲロイ島へ渡るフェリーポートに行き当たります。フィヨルドの入り口・ラクセルからここまではずっと一本道。フェリーでフィヨルドを抜けきると、そこにマーゲロイ島の玄関・ホニングスヴォーグの町があり、宿泊はここしかありません。更に30km程島を北上すると道は消え、北極海に面するノースケープ岬に着きます。そこには無言の北極海が静かに広がっていて、日本人少女の書いたモニュメントがあり'あゆみ'と記されています。途中はレインディアー(かもしか)の宝庫で、至る所で野生のレインディアーを見かけます。またロバニエミ郊外にはサンタクロース村があり、森の中でサンタが一緒に写真をとってくれます。

フィンランドでは、ヘルシンキから列車で2時間ほどのトゥルクという町にムーミン谷があり、ムーミン一家やスナフキンと会うこともできます。ストックホルムでは、ガムラスタンという旧市街があり、見所の一つとなっています。概して北欧は、人々が親切で英語も解りやすく人が少ない分、気を使うこともなく旅行し易いところです。価格的には航空券を安く押さえることと、ヘルシンキなど都会での滞在時間を短くし、ホテル代を安く押さえることがポイント。都会ではグラス製品・イッタラやオレフォシュ、コスタ・ボダなど余りの素晴らしさにどうしても手が出てしまう名産品があり、どうしても出費はかさんでしまうので、節約できる所で節約しないと高くつきます。ちょっとエッセイを書いてみました。


ホニングスヴォーグ港(ノルウエー)
カリガスニエミを境に森のグリーンと湖のコバルトブルーの世界が山々のマウンテンブルーと雪のホワイトの世界に変わった。
雨が降ってきた。ワイパーの向こうに揺れる景色がきれいだ。目の前を流れ落ちる雨と窓から入ってくる冷たく透き通った空気が、目の前に広がる世界を一層引き立たせる。通る車は殆ど無く、この世界に続く一本の道の上に私の乗る赤いボルボだけが際立ち、一路ユーラシア大陸の北の果てに向かう私達がこの舞台の主人公である事を実感させてくれる。
 既に樹木も無く、雪と荒地しか見えない。所々で目にするレインディアー以外、生の気配は無い。やがて北の果てに伸びた一本の道が突然視界から消えた。道はそこで終わっていた。そしてその向こうには無言の海だけが横たわっている。
北極の海。人間の住む世界はここで終わっていた。
波のない、静かで厳かな感じのする海だった。水平線は彼方で空と交わり接点がはっきりしない。水と空、地上のあらゆる物質が融合し無に帰る、それが北極という土地なのかもしれない。

ラップランドからロシア・ムルマンスクへの道


ライン

アメリカ西北部

アトルを起点としたアメリカ西北部の旅でも大自然を満喫できます。
私はシアトルに入り、空港からレンタカーでインターステートハイウエイを回り、オリンピック半島西岸のカラロックへ入りました。夜は丸太のコテージに泊まり、暖炉で温まりながら木の臭いの中で眠りました。外の海岸は丸太の流木が沢山漂着していて、北の果ての海という感じです。

 次はオリンピック半島を北へ上がり、クレシェント湖という湖の湖畔のロッジに泊まりました。 周囲の森林を散歩し、美しい湖を見て、夜は20km先のポートエンジェルスへ出て、港のレストランでロブスターのディナーを。また山の上にはハリケーンリッジという展望台があり、オリンピック連峰を一望できます。野生の鹿がいて、万年雪に包まれた峰を徘徊しています。
次はMt.レーニエ。 別名日本人移民の間でタコマ富士と呼ばれるこの山は、4,000m級の美しい独立峰である。ワシントンのシンボルとも言える山で、万年雪に包まれ氷河も有ります。周囲は広大な原生林に覆われており、50km近く森林の中ばかりを走るという場面も。山の裏側にあるロッジに泊まり周囲の森を散策すると、深い森の中でリスやエルクが現れます。

 最後に行ったのがカナダとの国境地帯に広がるノースカスケード山脈。入り口にはスケイジット・バレーという峡谷があり、清らかな清流が流れています。上流にはロス湖など美しい湖があり、それを取り巻くように国境地帯の深い峰峰が続いています。  


イライトはワシントン峠から見る巨大な岩山・リバティ・ベル・マウンテン。一部雪を残し素晴らしい景観をかもし出しています。 見た瞬間ウワーっと叫んでしまうこと請け合いで、広大な山中に広がる森林とそこに突如突き出る巨大な岩山…きっとの景色は目に焼き付いて離れないでしょう。エッセイをご紹介します。 
 朝、ロッジで目が覚めると妻がコーヒーを飲みたいという。100m程歩いた湖畔のバーで無料のコーヒーをサービスしていたので、それを取りにジャンパーを来て外に出た。
深い森林の匂いが最高だ。木立を抜けると湖に出た。そこには朝の深いブルーに輝く美しいクレシェント湖の姿があった。湖の上に小さな雲が浮いている。湖畔に人影は無く神秘的な風景を醸し出している。
バーで無料のコーヒーをカップに注ぐと外に出た。空気がうまい。そしてこの景色の中で飲むコーヒーの味もまた忘れがたいうまさである。
今日はオリンピック半島を南下し、Mt.レーニエまで、また遥かな道のりだ。スタートは上々である。
クレシェント湖

 ロス湖を出てカスケードループをワシントン峠に差し掛かる頃、山々は険しさを増す。アメリカ・カナダの国境地帯だ。
ふと前方に一際目だった大きな岩山が現れた。すぐ横にワシントン・パスの標識が見える。赤いポンティアックのハンドルを切り、森林の中の駐車場へ入りエンジンを切った。車から一歩下りた瞬間、目の前には壮大な岩山が迫っていた。

リバティ・ベル・マウンテン。

このコースのハイライトだ。
管理事務所の前でカメラを向けていると、管理事務所の女性が、「こっちのほうが景色がいい」と言って木立の中を案内してくれる。木立を抜けると更に壮大な景色が広がっていた。麓まで深い森林に覆われ所々を彩る雪のホワイトがこの景色を引き立てている。空はどこまでも青かった。山を見つめる子供達の瞳の中にこの景色が揺れている。


リバティ・ベル

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